集中しているところ不意を突かれると
当事務所では、相続登記のご依頼を受けることがそれなりにございます。
不動産の所有名義を、亡くなられた方から相続人名義に書き換える登記手続き(相続登記)をするためには、住民票や戸籍謄本といった相続関係を証明する書類を揃えなければなりません。
ところで、亡くなられた方や相続人のご住所や本籍地が、都内あるいは隣県の近いところでしたら、司法書士が区役所や市役所に直接出向きまして、お客様の代わりに住民票や戸籍謄本などを取得する場合も結構あります。
一方、請求先の役場が遠方の場合は、直接取りに行こうとすると、当然ながらそれなりの旅費がかかってしまいますので、お客様がものすごーくお急ぎのケースを除いて、大抵の場合は、郵送で住民票等を請求することになります。
今回お受けしている案件も、東京から遠く離れた某県にある複数か所の役場から取得する必要がありましたので、郵送請求する準備をしていました。
郵便局から住民票等の発行手数料分の小為替を、何枚も調達してきたり、
司法書士会所定の職務上請求書に必要事項をせっせと記入したり、
それらの書類を詰め込んで送るため、いくつかの封筒に切手を貼っていましたら、20円切手だけが途中で切れてしまって、郵送料ぴったりになるように貼り付ける切手の組み合わせに苦心したり、
昼間に郵便局に行ったんだから、そのとき切手も一緒に買ってこいよ、というツッコミを自分に入れたり・・・・・
そんな作業を事務所のデスクの上で、どったんばったんと作業していましたところ・・・・
夕刻、私のスマホから突然に「緊急地震速報」のアラームが鳴り響き、そのあまりの大音響にあやうく椅子から転げ落ちそうになりましたが、何とか踏みとどまって、これから来るであろう振動に備えて身構えていましたが、いくら待っても建物はビクとも動かず、その後もしばらく呆然としていました。
結局、あの地震速報は「完全なる誤報」だったようです。
何事もなくてよかったですが、久しぶりだったことと、作業中に虚を突かれた形になって、けっこう驚いてしまいましたね。