【書評】人を動かす
人間関係を作っていくことにお悩みを抱えた人にむけた、歴史的・世界的ロングセラーのハウツー本です。
こんにちは、諌山(いさやま)です。
読書好きです。今回は、14年前に買った世界的ロングセラー本のお話です。
この記事の概要
- 14年くらい前に買った本です
- 人を動かす代わりに自分を変えてみる
- 相手の持ち味を活かすソリューション
- 自分も周りもやさしくなれる
14年くらい前に買った本です
いつ買ったのか忘れていた本ですが、
しおり代わりに挟んでいた「ラーメン一蘭のお茶無料券」に「有効期限2006.12.31」という日付が入っていましたので、今から14年くらい前になるのでしょう。
あるブログで本書が紹介されていたのをみて、本屋で購入したものです。
買って手にするまで、世界的ロングセラーの名著であることはまったく知りませんでした。
著者は、デール・カーネギーという弁論術のトレーナーという肩書の方です。
ちなみに、カーネギー財団とはまったく関係ありません。カーネギー財団は、鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーという製鉄会社の社長さんが作った慈善団体になります。
くり返しになりますが、本書の著者は、デール・カーネギーという弁論術のトレーナーの方です。
人を動かす代わりに自分を変えてみる
ちなみにこの本は、人を操って思いのままに動いてもらえる方法が書いてあるわけではありません。メンタリストではないですから。
人を動かすというよりは、「あなたの言動を変えることによって、結果的に相手があなたにとって望ましい行動をとってもらえる、そのための方法」が本書で述べられています。
本書の邦題は「人を動かす」ですが、
原題は「友をつくり人を動かす法(How to Win Friends and Influence People)」というものです。
原題のほうがハウツー本っぽいですね。
相手の持ち味を活かすソリューション
私の少々乱暴な解説になりますが、基本的なポイントは次の3つですね。
1.私は、あなたをとても重要視していますよ、ということを知ってもらう。
人はたいてい誰でも「他人から認められたい」という思いは持っていますが、率直で素直な評価(ほめる)をすることで、相手の思いを満たすことができますよ。
2.自分は聞き手にほぼ徹する。相手の意見について議論をふっかけたり、ムキになって反論することはしない。
自分の意見ばっかり言っても、相手はぜんぜん聞いてくれません。
むしろ逆に、「私のいうことはまったく聞いていませんね。しゃべってばっかりで、たいくつだな。」と思われてしまいます。
相手の意見について議論をふっかけて、結果的に勝ったとしても、相手は決して行動を変えることはありませんし、腹を立てて二度と顔を合わせてもらえなくなること間違いなしです。
議論に勝つための秘訣は、議論をなるべくしないことです。
3.相手が話をしているうちに、相手自身の問題点に気付いてもらい、あなたにとって望ましい行動をしてもらうきっかけを作る。
相手の行動や意見に批判や批評とかケチをつけても相手の耳の穴はふさがれたままです。
相手から自分でしゃべってもらい、みずから問題点に気付いてもらうことが、もっともトラブルが少ない解決法につながります。
こちらからは、簡単な質問をやさしく投げかけるくらいです。
自分も周りもやさしくなれる
もちろん解決法は上記の3個だけではありません。
手で数えたら、全部で37個ほどのハウツーが紹介されていまして、全部実行するとブッダのように悟りを開いてしまいそうです。
紹介されているハウツーの中から、数点を生活の中に取り入れて、ちょこっと実行してみるだけでも周囲の方々のリアクションも変わってきます。
あなたの評価も「話をしやすい人、理解してもらえる人」に変わってきますよ。
本書の中から、私の心にいまだに残っているテーマ↓はこんなものです。
- 重要感を持たせる(Part1の2)
- 聞き手にまわる(Part2の4)
- 議論を避ける(Part3の1)
- 遠回しに注意を与える(Part4の2)
とくに、「議論を避ける」あたりは、今でも仕事で役に立っているハウツーですね。
例)お客様からのヒアリングとか、役所との交渉とか・・・
まとめ
ビジネスやプライベートで人とどのように接して、良好な関係を築いていくか、根本的な行動様式を示した良書になります。
これまでいろんな本を買って、ブックオフで売却してきましたが、この本だけは売らずに本棚に残っています。
いまでも、思い出したときに読み返して、自分のマインドを見直すための道しるべにしています。
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