司法書士の平均年収と本音を語ります【一攫千金ではなく地道に】

司法書士の年収と本音

こんにちは、諌山(いさやま)です。

司法書士事務所を開業して10年目となりました。

「司法書士の年収ってどれくらいなのだろうか?

勤務の場合と、開業した場合がどのくらいなのか知りたい。」

永遠のテーマかもしれませんが、そんなご要望にできるだけ頑張ってお答えしたいと思います。

今回の記事のポイントです

司法書士の業務内容のおさらい

司法書士の業務内容をご存知でない方のために、少しだけご説明させてください。
よくご存知の方は、ここは飛ばして次の章へGoです。

基本は、不動産と会社・法人の登記を収入源にしている司法書士事務所が多いです。

司法書士ができる業務はいろいろあるのですが、その中でも主なものは次のとおりです。

以上のような法律サービスを提供している職業です。
ほかの士業とよく間違えられます。

弁護士や税理士、行政書士といった士業とは別の資格になりますので、よろしくお願いします。

下記の参考記事もよろしければご覧ください。

勤務司法書士の年収はどんな感じ?

お待たせいたしました。

司法書士の年収について述べていきたいと思います。

まずは、ほかの司法書士が経営する事務所に勤務する司法書士(サラリーマン司法書士)についてです。

司法書士会の公式サイトに掲載されている求人情報から事例をご紹介いたします。

東京の場合

東京の例になります。

勤務司法書士の年収はおいくらになるのか、東京司法書士会のサイトに求人情報のページがありますので、そこで調べてみました。

応募するには、有資格者(司法書士試験に合格している人)であり、常勤かつ給与の額を掲載している例をピックアップしました。
(下記例は執筆時時点のものです。)

いかがでしょうか。

例2の1000万円というのは極端だとしても、大体の相場感はお分かりいただけると思います。

たとえば、月給30万円でしたら、
ボーナスなしで、30万円×12か月=年収360万円
仮にボーナス3か月分とすると、30万円×15か月=年収450万円

ということになります。

この金額を多いとみるか少ないと見るか、それぞれの事務所の業務内容や忙しさと関係してきます。

したがって、ケースバイケースで判断することになると思います。

東京以外の場合

上記の例は東京での求人情報でしたが、それでは東京以外の地域はどんな感じでしょうか。

たとえば、私のふるさとの福岡を調べてみました。

福岡県司法書士会のサイトでは求人情報はありませんでしたが、同じ県内の北九州支部のサイトには求人情報がありました

執筆時時点で、求人情報が数件ありましたので、その中から有資格者(司法書士試験に合格している人)募集かつ常勤で給与の金額を載せている求人の中から例を挙げてみたいと思います。

北九州支部ですので、募集している司法書士事務所ももちろん北九州市内です。

注意点ですが、福岡県の都市部でしたらある程度は公共の交通機関は発達していますが、それでも自動車での移動が多いですので、普通自動車免許は必要になると思います。

この場合、年収はどうなるかといえば、

例1は、賞与については書いてありませんでしたので、
単純に25万円×12か月=年収300万円

例2を見ると、賞与ありとなっていますので、たとえば年間でボーナス3か月分が出ると仮定すると、12か月+3か月=15か月
20万円×15か月=年収300万円

ということで、2つの求人では年収300万円くらいからスタートになりそうです。

ただし、勤め始めてから最初の年度はボーナスが出るかどうかはわかりませんので、その点はご注意です。

ご参考:
東京司法書士会求人情報
福岡県司法書士会北九州支部求人情報

グラフで見る司法書士の年収

司法書士の年収について、2015年度版の司法書士白書という書籍にデータがありましたのでご紹介します。

もっとほかにも公的な統計資料があると良いのですが、司法書士の収入については今のところ他の資料は見つかりませんでした。

グラフは、司法書士の売上金額と所得金額の2種類です。
男女別の統計になっています。

開業している司法書士だけではなく、司法書士事務所に勤務している司法書士(サラリーマン司法書士)もこの統計に含まれています。

司法書士の売上金額等のグラフ

売上金額ベースのグラフ

司法書士の確定申告書の売上金額等を、いくつかの層に分けてグラフ化したものです。

売上金額等というのは、司法書士としての売上だけではなく、それ以外の収入も含まれています。

それ以外の収入というのは、代表的なものを例示すると、以下のとおりです。

売上ベースでは1000万円以上の層がけっこういることがわかります。

なお、司法書士白書によると売上の平均は約1604万円ということです。

この金額は売上ベースであって、経費を差し引いた後の所得とは異なりますのご注意ください。次は所得金額等のグラフです。

司法書士の所得金額等のグラフ

所得金額ベースのグラフ

所得金額等というのは、売上から色々な経費(地代家賃、人件費、新聞書籍代など)を差し引いた後に残った金額になります。

売上のグラフと打って変わって、1000万円以上は男性で16.6%、女性で10.8%と落ち着いた数字になりました。

その代わり、749万円以下の層がグッと増えましたね。

開業司法書士の本音

上記のグラフからもわかりますが、たとえば1000万円以上の売上があったとしても、事務所家賃や事務員の給料などの経費を支払うと、それほど手元にお金は残らないという現実が見えてきます。

これには私も同意です。

2018年国税庁・民間給与実態統計調査という統計資料によると、日本の給与所得者のうち年間給与が1000万円以上の人は全体の約5%となっています。

この5%という割合と比べると、司法書士は所得金額ベースで男性の16.6%、女性の10.8%が1000万円以上となっています。

ここでひとこと言わせていただければ、司法書士はまだまだ夢のある職業だなと思ってます。

まとめに入ります

最後にもうひとこと

一応、司法書士事務所を経営している私の肌感覚になりますが、司法書士事務所を開業しても一攫千金のような稼ぎ方は難しいと思いますが、コツコツと営業努力を続けて、一つひとつの仕事に誠実にあたっていくと、顧客は付いてきます。まだまだ十分に食べていける職業だと思っています。

というわけで、今回は、司法書士の平均年収と本音について解説いたしました。

今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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